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奥多摩で出会ったキテン

1995.12.23      東京都奥多摩           野口 郊美

 私はこの頃“夜歩き”に凝っている。(別に新宿や六本木を“夜歩き”するのではない)夜、森の中を歩くのである。その目的はただ1つ、野生動物を見るためだ。時間はAM3:00頃〜夜明けまで、ライトで周囲を照らし、耳をすましながら、歩く、立ち止る、歩く、歩く・・。

 今回行ってきた所は奥多摩湖のちょいと奥で11月下旬にモモンガが現れたと言う場所、それから1ヵ月もたっているのでちょっとしんどいかな・・と思いつつも前回イノシシが見れただけに期待もふくらむ。

 さて、この夜歩きを成功させるにはいくつかのポイントがある、まずあたりまえだが歩くルートの計画、少人数であるという事、周りの音をよく聞く、強力ライト使用(赤セロファン着用)、しかし最大の秘訣はなんといっても一に防寒、二に防寒、三、四も六も五も防寒!これにつきる。

 このルートは沢沿いのゆるい登りで、かなりいりくんだ地形、月はかけているためライトで足元をてらしつつ歩く。落ち葉の山、その足元に湯気がでそうなほど新鮮なテンの糞を発見、そしてすぐ先の橋を渡ってなにげに対岸の斜面を照らしてみると いた! 目が光る、顔が白い、うずくまったまま固まっている、テンだ! 思わずこちらも固まる。もちろん私は生きている姿を見るのは始めて、思っていたより大きい、(体は黄色、足は黒く下半身はややグレーがかっている、しっぽも長く先端白い)しばらくそのままライトの光にも動じず5〜10分見つめあっただろうかツルツルと沢まで下りて水をなめ、サっと元いた斜面をかけ登っていった。

テン 1995.12.23の収穫

テン(観察時間 AM.3:45〜3:57)

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