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乗鞍高原のバットハウス

1997.5        長野県乗鞍高原           野口 郊美

 私はゴールデン・ウイークに、長野県の乗鞍高原で「コウモリ小屋のフン塗り」にいそしんできました。
 乗鞍高原は、日本で唯一「クビワコウモリ」の集団が見つかった所です。

 乗鞍高原のクビワコウモリは、毎年初夏に、雌が数百頭、同じ建物の屋根裏に集まって、出産・子育てを行い、夏の終わりにはいっせいに姿を消します。

 どこで冬眠しているのかはわかっていません。本来、クビワコウモリは樹洞で暮らすと言われているのですが、乗鞍にはずっと寝ぐらとして使っているお気に入りの建物があるのです。

  しかし、建物は改修工事などで使えなくなることもあるので、コウモリが安心して住んでいられる専用の小屋を、といろいろな工夫をこらして建てられたのが、「乗鞍高原バットハウス」です。

 バットハウスは、乗鞍のコウモリ達を以前から調査・研究されている山本輝正先生が中心となって活動している「クビワコウモリを守る会」の働きかけで、昨年の秋、乗鞍自然保護センターの横に建てられました。見てのとおり窓が1つだけで、何だか頭でっかち。大きくて、妙に目立ちますが、まさかこれがコウモリのための小屋だとは思いませんよね・・(「コウモリ小屋」は日本で2軒め、最初の1軒は青森の天間林村にあります)。

 もし、私が一戸建て新築をもらえたら、喜び勇んで即座に入居すると思いますが、クビワコウモリ達は、なんの匂いもしない新品はお気にめさないようなので、小屋の壁や天井にフンを塗り付けて彼等の匂いをつけたのです(フンといっても、虫を食べているので?人の鼻には無臭です)。私達にはなにも匂わないこの匂いにさそわれて小屋に入ってくれるといいのですが・・・これからが楽しみです。










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