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カササギのお庭拝見

1999.4         福岡県久留米市          吉原 彩子


4月26日晴れ。友人のバイクでツーリングに出かけた。
新門司〜長崎へ帰る途中、久留米で昼食をとった私達は「眠くなったから昼寝しよう!」と、西日本鉄道沿いの大きな公園に立ち寄った。田圃や畑に囲まれ、人の手が比較的入っていない印象を受けたが、そこは御塚・権現塚古墳だった。

スケッチブックを片手に歩いていたら、林の奥に黒い影が行き交うのが見えた。 あとを追うと、水の干上がった用水路に出た。林を貫き、田圃へのびている。
周りに人影は無く、初夏の風と長閑な田園の景色を一人占めしているよう気分になった。
するとさっきの黒い影がキャッキャ鳴きながら飛んできた。はじめカラスかと思ったが、大きな白斑がある。そのコントラストがあまりに強いのでビックリした。

 「なんだろう、あの鳥。」

黒い体がときどき深いブルーに輝いている。

 カササギだった。

見ると、用水路を挟んで両側の樹に2組のカップルが巣を作っている。
どこかから枯れ枝を運んできてはまた飛び立ち、せわしなく働いている。
ときどき自分達の縄張りを守ろうしているのか、相手の巣近くまでいって、声を大きく張り上げてつばさをバタバタさせている。

 「揉めてる揉めてる…」

飛ばっ散りをくわない程度に静かに観察することにした。
しかしまるで彼等は私の存在に気付いていないようだ。人馴れしているのか、ここをどこか前人未到の秘境だと思っているかのように、相変わらずかん高い声をあげて、戦いの火花を散らしている。

 「好き放題だなぁ。」

この辺りは佐賀平野といってカササギの棲息地として有名だった。
しかもカササギは天然記念物だったらしい。おお!カササギ様!!<遅い…
ははん。それであんなに我が者顔だったわけね。
カササギ様のお庭、とても素敵でした。おじゃまさま。


カササギ(カラス科)
全長45センチ。佐賀平野を中心にした九州北部にだけ棲息する。
高い木や電柱の上に巣を作り、果樹園や畑などの地上を歩いてえさをとったり、カキやナンキンハゼの実を食べる(らしい)。キャッキャと鳴いていた。からだは黒と白のコントラストが美しかった。



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