三毳山~栃木・岩舟町(出羽俊明)

【1990年】


■三毳山(みかもやま)(鳥獣保護区)

標高209メートル。コナラの天然林や桜などのほか、四季折々の草木がハイキングコースを飾る。南部の低い丘陵に、栃木県南大規模公園を計画中。奈良の若草山に似た山容といわれる万葉集の歌まくら。東歌に「下毛野(しもつけの)みかもの山の小楢(こなら)のす まぐはし児らは 誰(た)が笥(け)か持たむ」で知られる。登山よりも、山容を眺める「歴史と文学の山」の趣がある。(栃木県佐野市、栃木市岩舟町)


■岩舟山高勝寺周辺(栃木県自然環境保全地域、鳥獣保護区)

足尾山地が関東平野に突き出た、標高173メートルの、船に似た山。鳥類が多く、チョウゲンボウやキジバト、カワラヒワ、オナガ、モズなど。海岸性のイソヒヨドリの観察例もある。ノウサギ、タヌキなどの動物も。植生はアカマツ、シラカシ林が中心。山頂に「関東の高野山」といわれる霊場の岩舟山高勝寺があり、三重の塔は栃木県文化財。明治時代から砕石場となり、山の南面は絶壁になっている。(栃木市岩舟町静)


■村桧神社と大慈寺周辺(栃木県立公園、鳥獣保護区)

村桧神社は通称八幡様。大慈寺は寺覚大師が15歳まで修行をしたところとして知られる。ツツジの大群落、紅梅、アジサイ、モミジと四季折々の自然が見られる。村桧神社の裏山が小野寺憩の森園地となっている。神社は、首都圏自然歩道「松風のみち」の終点で、同時に「かかしの里ぶどうのみち」の起点。周辺の沿道にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラなどが咲き競い合っている。(栃木市岩舟町小野寺)


出羽俊明