バードウォッチングはいかが
1998年5月10日から16日までの1週間は「バードウイーク」。せっかくの機会だから、バードウォッチングを始めてみてはいかがだろう。鮮やかな新緑の間を飛び回る鳥たちの姿を追いながら、野山を歩くには最高の季節だ。
バードウイーク期間中、各地でいろいろなイベントが開催
全国一斉探鳥会など
鳥のことなら紅白歌合戦でおなじみの日本野鳥の会のホームページへ。バードウイーク期間中には、全国各地でいろいろなイベントが開催されるようだ。例えば、北海道から鹿児島までの39カ所で行われる「全国一斉探鳥会」。初めての参加者には、自然保護のレンジャーや探鳥会のリーダーがバードウォッチング
の基礎を教えてくれるという。
バードソン1998
バードウォッチングとマラソンの組み合わせ
バードウォッチングとマラソンを組み合わせた「バードソン1998」というイベントもある。4人1組のチームが24時間以内に何種類の鳥を見られるかを競う、ユニークな催しだ。自然保護活動のための募金集めにも協力できる。
日本の野鳥257種類のデータ
野鳥検索システム
「珍しい鳥を見つけても名前が分からないから…」という人なら、CD-ROMを活用しよう。例えば「日本の野鳥II」は、日本全国で観察できる野鳥257種類のデータを収録してある。名前や鳴き声などで野鳥を探す図鑑と、見つけた鳥の特徴から鳥の種類を特定できる野鳥検索システムを備える。実際に出掛けなくても、BGM代わりに鳥の鳴き声を聞いてリラックス――なんて使い方も楽しめる。
●257種の野鳥のデータを収録したCD-ROM「日本の野鳥II」(富士通SSL)
●バードウォッチングの情報なら、まず日本野鳥の会のホームページへ
●構造化知識研究
昆虫の不思議を実感 自然史博物館で「世界の蝶と甲虫」展 /大阪(2002年4月29日)
「世界の蝶と甲虫」展
大阪市立自然史博物館(東住吉区長居公園)
「世界の蝶(ちょう)と甲虫」と題した特別展が、大阪市立自然史博物館(東住吉区長居公園)で開かれている。昆虫標本の収集で著名な岡村宏一・大阪工業大名誉教授(74)=土木工学=の寄贈標本約4万点から選んだ1万点余りを展示している。大阪市立自然史博物館は「学術的価値の高い希少な標本も多い。昆虫を理解する参考にして」と来館を呼びかけている。2002年5月12日まで。
美しい希少標本
アロッティトリバネアゲハ(ソロモン諸島産)
大型チョウでは、標本が世界に数点しかなく、雑種か独立種かの議論が続くアロッティトリバネアゲハ(ソロモン諸島産)、雌が極度に少ないドルリーオオアゲハやザルモクシスオオアゲハ(ともにアフリカ産)など、美しい希少標本が並んでいる。
世界のアゲハチョウのほぼ全種
不思議を実感
「世界のアゲハチョウのほぼ全種を見られる。なぜ近縁種でもこんなに多様性に富むのか。そんな不思議を実感してもらえるでしょう」と担当の金沢至・主任学芸員は話す。
ヘルクレスオオカブトムシ
甲虫類の標本も
クワガタムシやオサムシなど甲虫類の標本も数多い。世界最大の甲虫であるヘルクレスオオカブトムシ(南米産)など子どもたちに人気の高いカブトムシ類も含まれ、一部は飼育中の生きた姿を見ることができる。
40歳ごろからコレクション
昆虫好きの少年だった岡村さんは「子供の頃に熱中した虫が忘れられず、40歳ごろからコレクションを続けた。多くの若い人たちに見てもらいたい」と言っている。
入場料、営業時間など
入場料大人400円、高校生・大学生300円。中学生以下など無料。開館は午前9時半~午後4時半(入館は4時まで)。会期中の休館日は2002年4月30日と2002年5月7日。
世界のカブトムシ1000種、1万点集合 南日本自然史博物館/愛媛(1998年7月10日)
世界のカブトムシ展
南日本自然史博物館
世界中のカブトムシを紹介する「世界のカブトムシ展」が、松山市新石手の南日本自然史博物館(楠博幸館長)で開かれている。展示場には、アジア、アフリカ、南米など世界中から約1000種類のカブトムシが約1万点展示されている。1998年7月12日まで。
約1000種類のカブトムシが約1万点
マレーシアやシンガポール、台湾など
展示されているほとんどのカブトムシは、実際に楠館長が足を運んで採取したものだ。マレーシアやシンガポール、台湾など約20年間かけて集めた。
世界最長のヘルクレスオオカブト
ゾウカブトムシも
展示の目玉は、南米に生息する世界最長のヘルクレスオオカブト。成長すると体長は18センチほどになり、展示場には15.5センチのものがある。世界で最も重いといわれるゾウカブトムシもある。南米に生息し、体長は12センチ、胴回りが約13センチもある。
個体変異に合わせて展示
そのほかに展示場では、同じ種類のカブトムシが個体変異に合わせて並べられている。角の形が変化していく様子なども分かる。
夏の子どもの遊びの代表
楠館長は「カブトムシは夏の子どもの遊びの代表。身近にいるものと同じ種類の生物が世界にたくさんいることを、子どもたちに学んでほしい」と話している。
重信川上流の雑木林
樹液を出している木が狙い目
ちなみに楠館長によると、松山市近郊では、カブトムシは重信川上流の雑木林にいるという。朝早く行って、樹液を出している木が狙い目だという。
保管の化石は世界初、テナガコガネ 北九州自然史博物館(1989年7月7日)
テナガコガネの化石
北九州市立自然史博物館
北九州市立自然史博物館(太田正道館長)は1989年7月6日、鳥取市郊外で採集され、北九州自然史博物館に保管されていた化石が、鑑定の結果、約1500万年前(中新世中期)のコガネムシの仲間のテナガコガネと判明した、と発表した。テナガコガネの化石が見つかったのは世界で初めてという。テナガコガネは現在、沖縄が北限とされており、当時の日本列島が熱帯から亜熱帯の気候にあったことを示すもの、と博物館側はいっている。
鳥取市岡益のがけで発見
この化石は1980年(昭和55年)7月、鳥取市岡益のがけで、魚類と植物の化石を採集していた太田館長が見つけた。体長は5センチ。北九州市立自然史博物館に持ち帰り、調べたが、何の化石かわからなかった。1989年3月、黒沢良彦・前国立科学博物館動物部長と藤山家徳・前国立科学博物館古生物第2研究室長に鑑定してもらった。
約1500万年前の地層
その結果、産出した地層の時代は約1500万年前にあたり、前胸背や背面の形からテナガコガネと鑑定された。前足の形や腹部末端の丸みを帯びた形からオスという。
テナガコガネの貴重な資料
大半が東洋熱帯区に分布
テナガコガネの仲間は現在、世界で11種類いる。大半が東洋熱帯区に分布、日本では1983年(昭和58年)に沖縄本島で発見され、黒沢氏に命名され、国の天然記念物に指定されたヤンバルテナガコガネがいるだけといわれている。北九州市立自然史博物館の上田恭一郎学芸員は「テナガコガネのグループの系統進化を考えるうえで貴重な資料になるだろう」といっている。(佐々部光章)
1996年9月19日 読売新聞
群馬県立自然史博物館所蔵
カマラサウルス
群馬県富岡市に10月22日オープンする群馬県立自然史博物館(長谷川善和館長)所有の大型草食恐竜「カマラサウルス」の化石が、メスだったことが1996年9月19日までに分かった。骨格が卵を産みやすい構造に退化していることが決め手となった。カマラサウルスの完全な骨格化石は、これまで世界中で10体程度見つかっているが、性別が判明したのは初めて。不明な点が多いカマラサウルスの生態を知る上で大きな手掛かりになりそうだ。
ジュラ紀
竜脚類(雷竜)
カマラサウルスは、約1億6300万-1億4400万年前のジュラ紀後半を中心に栄えた草食恐竜。恐竜の中では最大級の「竜脚類(雷竜)」に属する。
ワイオミング州
群馬県立自然史博物館の化石は、米ワイオミング州で1990年から3年がかりで発掘されたもので、群馬県が米の研究施設から1億円で購入、昨夏、群馬県立自然史博物館に引き渡された。体長15メートル、体高3・5メートルで、ほぼ完全な骨格が残されている。
米・ウェズリアン大
V字骨
メスであることが分かったのは、引き渡しに先立って、カマラサウルスの世界的権威である米・ウェズリアン大のジョン・S・マッキントッシュ教授らの研究グループが2年間にわたって行った調査から。カマラサウルスの尾骨には、尾を動かす筋肉の付いた大きな突起が上下に出ているが、この化石では突起の幅が他の化石より狭いことが判明。各尾骨の下にある、尾を支える「V字骨」のうち、骨盤に近い骨が少ないことも分かった。
ワニのメスの特徴と合致
これらの特徴は卵を産みやすいように骨が退化した結果とみられ、現存する動物の中で最も恐竜に近いとされるワニのメスの特徴とも合致する。このため、研究グループは、この化石をメスのものと断定、学術論文にまとめ、近く研究報告誌に発表する。
1999年5月20日 読売新聞
群馬県立自然史博物館が保管
国指定史跡「岩宿遺跡」
終戦直後に日本にも旧石器時代が存在することを明らかにした笠懸町の国指定史跡「岩宿遺跡」から出土した石器9点が、富岡市の群馬県立自然史博物館(長谷川善和館長)でも保管されていたことが、1999年5月19日までに、東京都教育庁文化財課の小田静夫氏の鑑定で裏付けられた。
斧形石器
安山岩
9点の石器は、斧形石器3点、彫器1点、錐状石器1点、使用痕跡のある剥片4点。大きさは、長さ2・6センチ-7センチ、幅1・8センチ-4・7センチ、厚さ0・6センチ-1・4センチ。これら石器は、安山岩などの石材の分析から2万8000年から3万5000年前のものと見られている。
旧石器時代
岩宿遺跡では、1946年に故相沢忠洋さんが旧石器時代の石器を発見。1949年には明治大学の研究チームが発掘調査を行い、多数の石器などを確認し、国内における旧石器時代の存在を裏付けた。
国の史跡
当時わが国には、旧石器時代は存在しないと言われていたため、考古学研究者らの間で大きな反響を呼んだ。1979年国の史跡となった。
1985年6月2日 朝日新聞
始祖鳥化石は偽物?
ばく大なコレクション
大英博物館に、「230年の歴史の中で有数の騒ぎ」がもち上がっている。そのばく大なコレクションの中でも、最も価値の高いものの1つ、とされる始祖鳥の化石に対して、「まっかな偽物」とクレームがついたからだ。(柏原精一記者)
英国写真誌
合成化石
化石の最近の写真を分析した結果として、1985年初め「鳥類の祖先などではなく、適当な爬虫(はちゅう)類の化石に、後で鳥の羽を押しつけた合成化石」と『英国写真誌』で発表したのは、フレッド・ホイル氏ら6人のグループ。
『種の起源』
その根拠として(1)羽の部分の母岩の粒子が、他の部分より細かく、細工の際使用したと考えられるガム状物質の痕跡が認められる(2)反対側の岩に残った化石とは本来、鏡の像のような関係になるはずなのに、その関係がくずれている、の2点をあげる。ダーウィンが『種の起源』で進化という考え方を明らかにして、わずか2年後にこの化石が発見された「あまりのタイミングのよさ」も、疑問の増幅にひと役買ったようだ。
生命はウイルス
フレッド・ホイル氏
ホイル氏といえば、サーの称号を持つ宇宙物理学者で、英国天文学界の大御所的存在。古くは、宇宙の進化や元素の起源研究に大きな足跡を残し、最近は「生命はウイルスという形で、宇宙から来た」という新説を打ち出して話題をまいた。
鳥は爬虫類が進化した
一方の始祖鳥は、1861年にドイツの1億5000万年前の地層から見つかった。大英博物館の所蔵品は、現在世界で知られる6つの始祖鳥化石の中で、最も早い時期に見つかったものの1つであるばかりか、保存状態も最上級。鳥が爬虫類から進化したことを示す何よりの証拠として、発見直後に誇らしげにコレクションに加えられ、館の至宝として厳重に保管されてきた。館内に展示されているのは、その模造品。
宇宙物理学者
宇宙物理学者がなぜ始祖鳥を問題にするのか。
宇宙論
生物の進化
「大変博学な人物で、何にでも興味を持つ人。日本でいう学者のスケールでは到底とらえきれない。生物の進化の問題も、彼の宇宙論の一部であり、少なくとも彼にとっては専門外なんて意識はないだろう」。ケンブリッジ大でホイルの教えを受けた薮下信・京大工学部助教授(数理工学)はそう語る。
化石の変形
博物館側も黙ってはいない。「ホイル氏があげた2点は、いずれも化石ではしばしば起きること。動物が石に封じ込められる際に、大きな変形を受けるし、それを石から取り出すのだから、理想どおりにいくはずがない」と反撃を始めた。
ピルトダウン事件
歴史的事実
「大英博物館には無視できない事情があるのさ」とロンドンっ子はみる。「事情」というのは1953年に発覚した「ピルトダウン事件」を指す。英国で見つかり、約半世紀にわたって博物館を飾ってきたピルトダウン人の化石が、その年になって、偽物とわかり、化石は直ちに展示を外され、以来、ピルトダウンの名は人類学の教科書からも姿を消した、という歴史的事実のことだ。
コナン・ドイル
唯心論
名探偵シャーロック・ホームズの生みの親のコナン・ドイルが、彼の唯心論信奉をあざ笑った英国科学界を見返すため、将来の騒ぎを見越して博物館に持ち込ませたのだ、という説が有力とされるが、真相はいまだ不明のまま。いずれにせよ、意気揚々と「新種」を発表した大英博物館が大いに面目を失ったことに変わりはない。
古生物学者
新説は海外へも波及した。だが、古生物学者たちの反応は概して冷ややか。
米エール大ジョン・オストロム博士
「ホイル卿はあまりに長いこと、星を見すぎたんじゃないの」というのは、始祖鳥研究の第一人者で、大英博物館の化石の実物も何度も手にとっている米エール大のジョン・オストロム博士。専門外の人が、実物も確かめずに何をいうのか、という反感もかいまみえる。
あくまで一般論
日本には始祖鳥の専門家はいない。「あくまで一般論として」と前置きして、長谷川善和・横浜国立大教育学部教授が、次のように分析する。
標本
始祖鳥化石
「羽まで残った始祖鳥の化石は、何も大英博物館のものだけではなく、しかもそれらは互いによく似ている。大英博物館の標本がこのうち最初に見つかっているわけだから、これが偽造だとしたら、つくった人はよほど先見の明のある大天才ということになりはしないか。それとも、始祖鳥化石は全部が偽物とでもいいたいのだろうか」
進化論
ホイル氏がなぜこんなことをいい出したのか、を解くカギは、案外「何か事を起こすときは、小さな石を投げて波紋を起こすより、最初から巨石を投ずる道を選ぶ人物だ」(薮下助教授)というあたりにあるのかもしれない。とすれば、現在の常識を超える新しい進化論でも用意しているのではあるまいか、というところに話が落ち着くのだが……。
米スミソニアン協会・国立自然史博物館
博物館では、この化石に対してあらゆる検査を行って、近い将来、正式な反対論文を発表する方針。博物館として大英博物館とよく比較される米スミソニアン協会・国立自然史博物館のリチャード・フィスク館長(地質学)が来日したのを機に、この問題への見解を問うと、次のような答えが返ってきた。
新しい科学
再調査
「始祖鳥化石が新しい科学を動員して再調査される機会ができたのだから、むしろ歓迎したい。思わぬところから新事実が出てこないとも限らない。博物館にとってはいやな事かもしれないが、化石が本物なら、そういう試練に耐えてこそ、ますますその輝きが増すというものだ」
夜の公園で生き物のドラマ 親子で身近に触れてみよう!
2007年8月6日 毎日新聞
夜の自然観察会
セミのナイトウオッチング
夜の公園や動物園でひそかに繰り広げられている生き物たちのドラマを目の当たりにできる、夜の自然観察会が人気だ。東京都内で開催され、夏休みの親子連れでにぎわったセミの羽化のナイトウオッチングに同行した。そこには、昼間とはまったく違った世界が広がっていた。
セミの羽化に歓声
セミの幼虫の茶色い殻の背中がぱっくり割れた。中から白い成虫が少しずつ、少しずつ外へ出ようとしている。「頑張れ! 頑張れ!」。真っ暗な公園の木の下で子どもたちの声がこだました。
東京都目黒区の駒場野公園
2007年7月28日午後8時過ぎ、東京都目黒区の駒場野公園では、あちこちの木でアブラゼミが羽化を始めていた。
シェアリングアース協会
風がほとんど吹かない蒸し暑い夕暮れ。集まった約80人の親子連れらを前に、案内役の「シェアリングアース協会」代表の藤本和典さんが「羽化にはうってつけの天候。今夜は期待できそうですよ」と笑顔で話した。
セミの幼虫
公園の地面のいたるところに親指ほどの穴が開いていた。「夜になると、この穴からセミの幼虫がはい出して、木に登って羽化を始める」と藤本さん。日が暮れ始めると、公園の様子が一変した。2007年7月28日午後7時半ごろ、懐中電灯で足元を照らすと土から出てきたばかりのセミの幼虫がよちよちと歩いている。
たくさんの命のドラマ
「こっちで羽化してるよ」。公園のあちこちから歓声が上がった。殻を脱ぎ捨てたセミの背中で丸まっていた羽がピーンと伸びるまで約30分。杉並区から参加した小1の服部翔也くん(7)は「すごい」と目を輝かせながら見つめている。母浩子さんは「こんな身近な場所で、たくさんの命のドラマがあるなんて、気づきもしなかった」と感動していた。
渋谷駅からわずか2駅
身近な自然
駒場野公園は渋谷駅からわずか2駅の都心。藤本さんは「近くの公園に行けば、同じような光景にたくさん出合える。ビールを飲みながらテレビを見ているお父さんたち。せっかくの夏休みだから、子どもたちを公園に連れ出し、身近な自然に触れさせてあげて」と呼びかける。
成虫の寿命は2~3週間
ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ
セミの幼虫はふ化すると地上に落ち、土の中へもぐる。木の根の汁を吸い、脱皮をしながら成長する。地中で過ごす期間はツクツクボウシで3年、ニイニイゼミは4年、アブラゼミやミンミンゼミでは6年。外気などの条件が整うと、木の幹を登って羽化する。成虫の寿命は2~3週間。
東京・葛西臨海公園で2007年8月26日にも観察会
JR葛西臨海公園駅噴水前集合
シェアリングアース協会は2007年8月26日も、東京都江戸川区の葛西臨海公園鳥類園で、鳴く虫やサギのねぐら入りの観察会を開く。2007年8月26日午後6時にJR葛西臨海公園駅噴水前集合。参加費200~1000円。懐中電灯持参。
動物園や水族館でも実施
旭山動物園(北海道旭川市)や映画「ナイトミュージアム」
もっと多くの種類の動物や魚たちの夜の生態を見たい人は、近くの動物園や水族館に問い合わせてみよう。日本動物園水族館協会によると、夜間観察会は10年前ごろから動物園や水族館で盛んになり、最近はお盆期間を中心にほとんどの施設で行われている。背景には、動物の生態を重視した旭山動物園(北海道旭川市)の人気や、真夜中の自然史博物館を舞台にした映画「ナイトミュージアム」のヒットなどがあるという。
新江ノ島水族館
相模湾大水槽
神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館は2004年から泊まりがけの観察会を通年で開催し、2006年度は参加者が2000人を超えた。閉館後の水槽内の生物などの様子を飼育スタッフが解説。夜は2万匹の魚が泳ぐ「相模湾大水槽」の前で眠る。
上野動物園
真夏の夜の動物園
東京都台東区の上野動物園は2007年8月10~16日、通常午後5時の閉園時間を午後8時(東園は7時)まで延長し「真夏の夜の動物園」を開催する。パンダやゾウ、ゴリラなどの飼育舎の前で、担当職員が説明。2007年8月10日、13日、16日の3日間は午後6時半から小宮輝之園長がクマ舎を案内する。