仲人を月下氷人というわけ

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仲人を月下氷人ともいうのは、ご存じと思いますが、「晋書(中国二十四史の一)」芸術伝に、次のような話がのっています。

狐策という人が、青く流れる月光の下で氷の上に立っていると、氷の下には人がいて、その人と話をした夢をみたので、索耽という占師にうらなってもらうと、氷の下は陰で、上は陽だから、陰と陽が語るということは、結婚のなかだちをする前兆で氷がとけるころ成立するだろう、といわれたのです。

はたしてそのことばのとおり、やがて狐策のところには、土地の有力者から、息子とだれそれさんの娘を結婚させたいので仲人を頼む、といってきたといいます。

その一組は、めでたく結ばれることになりますが、式をあげたのは春のなかば、氷はとけて、春の水が音をたてていたころです。

それから後は仲人さんのことを、月下氷人というようになったということです。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター、風水セラピスト)